
40代は、思っていたよりあっけなくやってきました。
何も変わっていないつもりなのに、ふと気づくと50歳の方が近い。
少し嫌だなと思う日もあれば、ここまで来た自分を少し誇らしく思う日もある。
そんなふうに揺れながら、自分の仕事や暮らしを手放さずにきた方が、きっとFemCareeにもたくさんいると思っています。
完璧を目指さない。それも健康のかたち

私は大学で、女性由来の細胞を用いた再生医療の研究を続けています。
細胞のふるまいを観察していると、体はいつも変化しながら、なんとか均衡を保とうとしているのだと感じます。
更年期もそれと同じです。
根性で乗り切るものでも、病名をつけて怖がるものでもなく、今の自分の状態を知り、必要な分だけ整えて、少し楽に生きるための時期だと、私は思っています。
診療で大切にしているのは、きつきつになりすぎないことです。
完璧な食事、完璧な運動、完璧な睡眠、もちろん大切です。
でも、完璧を目指しすぎて疲れてしまうなら、それはもう健康から少し遠いのかもしれません。
オーガニックにもなりすぎず(笑)、けれど体を雑に扱いすぎず。
医学の根拠を大切にしながら、ゆるく、自分を甘やかす余白を残しておきたい。
「お菓子の処方」という、小さなセルフケア
そんな考えから生まれた活動のひとつが「お菓子の処方」です。
私はもともとお菓子が好きで、職場に置いた小さなお菓子が、空腹を満たすだけでなく、会話を生み、その場の空気をやわらかくしてくれることをずっと感じていました。
では、その甘さや香りや成分は、体の中でどんなふうに働くのか。
疲れている日、更年期のゆらぎが強い日、眠りが浅い日、肌や髪が気になる日。
お菓子を罪悪感の対象にするのではなく、体調に合わせて選ぶ小さなケアとして考えられないか。
同じくお菓子好きの仲間たちと、そんな問いから活動を始めました。
\OKASHINAカルテInstagramアカウントは下記↓からぜひチェックしてみて下さい/

もちろん、お菓子が治療になるという話ではありません。
大切なのは、検査で体の内側を見える化し、医学的に必要なケアを選ぶこと。
その時間を少し心地よくするために、コーヒーや紅茶、体調に合った小さなお菓子があるだけで、医療は少し近く、やさしいものになると思っています。
自分を知ることは大切です。でも、そこにこだわりすぎて、毎日を点検表のように生きる必要はありません。
血液検査の数字も、研究のデータも、私たちを縛るためではなく、少し楽にするために使いたい。
根詰めないこと。
これは私自身にも、なかなか難しい課題ですが。
医学には誠実に。更年期をお茶を飲むような距離でお話しましょう

10年はあっという間です。
だからこそ、10年後の自分が「あの時あれでよかった、あの頃の私もちゃんと生きていた」と思えるように。
FemCareeでは、更年期・キャリア・医療エビデンスをつなぎながら、女性が自分の体と仕事をあきらめずにいられる場を作っていきたいと思っています。
ここで出会うあなたと、お茶を飲むような距離で、でも医学には誠実に、お話しできることを楽しみにしています。
伊沢 博美/FemCaree 女性内科医/長年にわたり、更年期外来を担当。2,000名以上の更年期患者様を診察してきた経験をもとに、一人ひとりに寄り添い、最適な治療を提案します。










